仏教について
2020.07.13 お盆(盂蘭盆)について
西栄寺 東京別院
榎本 勝彦
【お寺さんの会】ココロの勉強ガイド|お盆(盂蘭盆)について
正式には「盂蘭盆(うらぼん)」や「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、これはインドの言葉である「ウラバンナ(逆さ吊り)」を漢字に置き換えたものという説が一般的です。
また一方では、イランなどアラブの地域で死者を祀る行事が中国に伝わり、収穫祭とあいまって日本に伝わったという説もあります。
日本に伝わった後も、お盆は神道や農耕儀礼、ご先祖様をお祀りする習慣などさまざまな要素が融合されて、現在の形に発展しました。
そのため地域や家庭の宗教で違いがあり、お盆の準備はそれぞれの地域や家庭の宗教に伝わる方法で行う必要があります。
お盆の歴史は古く、日本書紀によると、初めて行われたのは飛鳥時代だとされています。
推古天皇が初めてのお盆の法要を行い、その後聖武天皇の時代に宮中でお盆の行事を行うようになったといわれています。
その後は、主に武家や貴族などの上層階級に広がりましたが、江戸時代に入って、一般庶民にも普及しました。
日本の仏教では、お盆はお釈迦様の弟子である目連が、餓鬼道に落ちて苦しんでいる母親の魂を救うために、修行を終えた僧たちを供養したことがはじまりだといわれています。
この時お釈迦様は、僧たちが修行を終える7月15日に、仏や僧など大勢の人を供養することで、その功徳によりにより多くのご先祖が救われました。
生きている人も、幸福を得ると説き、それが現在のお盆につながっています。
盆の時期は地域によっても異なります。
新暦のお盆、月遅れ盆、そして旧暦のお盆の3つにわかれます。
新暦のお盆とはカレンダーの7月15日を中日に、7月13日から16日までの期間です。月遅れ盆というのは、ひと月遅れのお盆で、8月15日を中日に、8月13日から16日のお盆です。
ちょうどお盆休みの時期で、この時期に合わせて帰省がする人も多いのではないでしょうか。
そして最後が旧暦のお盆です。
こちらは旧暦の7月15日を中日にしたお盆で、その年によって日にちが異なります。
これらは明治時代になって暦が変わったときにそのずれによって生まれた、ある意味新しいお盆です。
なお、期間は4日間で、13日が盆の入り(迎え盆)、16日が盆明け(送り盆)とされており、中日の14日や15日に法要など供養の儀式が行われるのが一般的ですが、こちらも地域によって違いがあるようです。
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